心理教育・家族教室ネットワーク

The Japanese Network of Psychoeducation and Family Support Program

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新型コロナウイルス感染拡大に関して本会からのメッセージ

 新型コロナウイルスの感染拡大は、6月1日現在、緊急事態宣言は全国的に解除されたとはいえ、日本での累計感染者数は1万7000人を超え、多くの方々が亡くなられています。亡くなられた方のご冥福をお祈りしますとともに、ご遺族の方には心より哀悼の意を表します。また会員の皆さまのそれぞれのご所属での臨床や実践・教育活動、またご家庭における生活への甚大な影響についてお見舞い申し上げます。

 
すでにお知らせの通り、本年4月に予定しておりました研究集会北海道大会につきましては急遽延期を決定しております。これまで準備された北海道大会実行委員会の皆さまに感謝とねぎらいをお届けすると共に、参加を楽しみにしていた全国の方々にも改めてお詫びを申し上げると共に、ご理解をいただきたいと思います。また3密を避けることから、標準版研修会についても、今年度上半期は全国的に中止とし、8月に岡山での開催を予定していた家族心理教育インストラクター向けのスキルアップ・セミナーも中止としております。今後についても、第二波・第三波の感染拡大の予測がつかない中で、来年の状況について見通しも定かではありません。安心して参加を準備し、当日多くの方が安心してご参集いただけることの実現を考えると、来年の研究集会開催とその準備につきましても、難しい状況にあります。そういう状況下にあって、本ネットワークでは、研究集会や研修会に替わるべき方法を模索して皆さまに届けたいと思っています。

 
心理教育の方法論は正しい知識・情報を共有した上で、現在の困難さに対して対処する方法を学ぶことにあります。今回のコロナウイルス感染対策に関しても、まず多くの情報の中から正しい知識・情報を選び、その上で冷静に毎日の対処行動を考え、共有する心理教育的方法論が役に立つでしょう。また自分たちだけでなくストレス下にある新型コロナウイルスの感染者、そのご家族、濃厚接触者、さらには医療従事者への支援にも役立つと思われますし、最後の別れのできなかったご家族、理不尽にも差別的視線を受ける医療従事者のご家族など受容しがたい問題を抱える家族への支援にも、同様に私たちの方法論は役に立つでしょう。

 
緊急事態宣言下およびその後の終息に向けて要請されているテレワークの普及や学校の登校制限、ソーシャルディスタンスをとることで人々のつながりが薄くなること、など、新しいライフスタイルへの変化が、DVの増加、子どもの心身の不安定を生じさせている報告もあり、感染拡大がもたらす当事者、家族、支援者のメンタルヘルスへの影響は甚大なものがあります。その影響を最小限にとどめるために私たちが、そして心理教育ができることはまだありそうです。

 
本ネットワークでは新型コロナウイルス感染拡大の危機に対処している全ての当事者、家族と医療従事者の方々を支援して参ります。会員の皆さま、関係者の皆さまに私たちの活動にご理解いただくとともに、引き続きご協力のほどをお願いいたします。

 

 
 

日本心理教育・家族教室ネットワーク運営委員会
代表幹事 後藤雅博

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心理教育って? 家族教室は?

<心理教育とは>
「精神障害やエイズなど受容しにくい問題を持つ人たちに、正しい知識や情報を心理面への十分な配慮をしながら伝え、病気や障害の結果もたらされる諸問題 ・諸困難に対する対処法を習得してもらう事によって、主体的に療養生活を営めるように援助する方法」と定義されています。つまり、病気や障害、そのほかの問題を抱えて、知識もなく、相談もできず、途方にくれているご本人、ご家族に必要な知識や情報を知ってもらう機会を広げ、どう問題に対処するかを協働して考えることで、ご本人やご家族が自分たちの問題に取り組みやすくなり、何とかやっていけるという気持ちを回復する、そういうことを目指している支援法のひとつで実証的効果も確認されています。家族だけのこうした集まりは家族教室とも呼ばれます。